BGMの編集
BGMの編集が必要になるケースは非常に多くあります。
また、その場でBGMの切り替えをしなくても、
あらかじめ編集してしまえばいい場面というのも多くあります。
BGMを編集する事で得られるメリットは
タイムラインが明確に得られる点です。
極端な話、演劇でも編集したBGMを基準にしてタイムラインを定めれば
照明などの効果をMIDIで一括制御する事も可能です。
演出上の枠組みを確実にするという意味でも、
BGMを基準とした構成は有意義といえるのではないでしょうか。
もっと単純なケース
たとえば、決まった時間内に意図した曲数の音楽を流したいといった場合
編集作業は必須ともいえます。
ラジオでもテレビでもでも生放送のようなリアルタイムの必然性がない限り
編集の行程が当たり前のように行われています。
BGM編集での留意点
●音量・音質の一定化は命
音量・音質をならす事は、聞きやすい音源を作る最優先事項といえるでしょう。
どんなにこだわった編集をしても、音量や音質がばらばらでは
聞く側から見て不完成な印象をまぬがれません。
神経質ともいえる位に慎重にエディットしてちょうどいいのではないでしょうか。
●高音質にこだわる
その上で、可能な限りの高音質にはこだわりたいものです。
とはいえ現実的には、現状はCD音質の44.1kHz/16bitを守り、
不要なコンバートを避ける。この程度の意識さえ持っていれば、
一般的なステージイベントに充分対応できる音源が制作できるのではないかと思います。
●曲の変わり目にこだわる
BGMの編集作業で最も個性が出るのが選曲だとすれば、
最も技量が測られるポイントが曲の変わり目だといっても過言ではないでしょう。
どのタイミングで曲を変えるか、
フェードイン・フェードアウトのタイミングやスライド具合、
曲の音源自体の編集、たとえばショートバージョンにしたり、部分的に繰り返したり、
素材の調理に関してできる事は無限といえるほどあります。
編集の技量が試されるのは、そんな部分ではないでしょうか。